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「特命リサーチ200X」より
そもそも筋肉のは、数千本もの筋線維が束になったもの(但し数本の筋線維の集まりのものもある)で、この筋線維は筋膜と呼ばれる結合組織によって包まれている。
「筋肉痛」はこの筋線維に出来る小さな傷が原因で起こるという。
実は、 痛みを感じる痛覚は、筋膜には存在しているが筋線維には存在していない。
そのため、筋線維に傷がついてもすぐには痛みを感じない。
しかし、時間の経過と共に傷の修復が始まり、白血球が傷ついた筋線維を取り除く。
このときに発痛物質が発生し、この発痛物質が筋膜にある痛覚を刺激して痛みが起こる。
これが「筋肉痛」。
年をとるにつれて、毛細血管の流れが悪くなったり、流れの止まった血管が出てくるため、白血球が集まりにくくなる。
すると白血球が傷ついた筋線維を取り除きにくくなり、発痛物質の発生が遅れるようになってしまう。
その結果、痛みを感じるのが遅くなってしまうのではないかと考えられている。
つまり「筋肉痛」が2日後に発生することがあるのは、年を重ねたことによって血液の流れが悪くなり、白血球の集まりが遅くなってしまったことなどによって起きていると考えられる。
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痛みを感じる痛覚が、筋膜に存在する。筋線維には存在しない。
これが、今のところ最も有力な「遅発性筋肉痛」の原因ではないでしょうか?
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