■この食事法が脳卒中を防ぐ
以上の説明で判るように、まず、対策が考えられるのは、アテローム型脳梗塞です。
原因が高いコレステロールや高血圧にあることから、前回に述べた心臓病を防ぐ食事法とまったく共通した食事法が重要になります。
すなわち、
①肉食を少なくし、植物性タンパクを重視する。
②サバ、イワシ、アジなどの魚、イカ、タコ、カキ、ホタテなどを多く食べる。
③野菜・果物・海藻類・きのこ類の重視。
④血圧低下のために塩分を減らす努力。
⑤外食やコンビニの食事は油物と塩分の両方が多いので、なるべく家庭で食べる。
⑥アルコール、タバコ、コーヒーはほどほどに。
などの注意は、脳卒中にピッタリあてはまります。ただし、いくつか追加したい項目もあります。
病院の血液検査で「コレステロール値正常、とくに善玉コレステロールが多い。中性脂肪も正常。
血圧も正常」といわれているのにもかかわらず、手足のしびれやめまいを起こし、CTやMRIで精密検査を受けたところ、「1ヶ月ほど前に脳梗塞を起こしていた」と宣告された実例があるからです。
⑦血流促進のために、納豆や青ジソ、タマネギ、トマトなどの愛用。
⑧甘い和菓子や洋菓子を少なめにする。
⑨ビタミンB12の多いレバーをとる。
⑩サプリメントとしてマルチビタミン&ミネラルを毎日欠かさず摂取する。
野沢秀雄 Kentaiニュース197号(2011年11月発行)より転載
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